絵画教室日記〜絵や工作が上達するためのアイデア&コツ♪

子どもが使う不透明水彩絵の具でにじみを生かした制作を楽しむには

小学生が使う不透明水彩絵の具は、普通に静物画や生活画などを描くときは、ある程度の濃度がある絵の具液でにじませずに塗る使い方をします。

その子どもたちが使う児童向けの不透明水彩ですが、通常の不透明水彩とちょっと違う特性を持っているのだそうです。

小学校などでもいろいろな絵の具の使い方を体験すると思いますが、今回は子どもたちが使う絵の具の特性を生かした「にじみ」のやり方について、絵画教室あとりえ・おーぱるで制作した作品を題材にご紹介します☆

子どもたちが使う不透明水彩絵の具(児童向け絵の具)の便利な特徴

サクラやぺんてるなどから販売されている児童向けの絵の具は、通常の不透明水彩絵の具とはちょっと異なった特徴があります。

↓このような児童向け絵の具、小学校でも使っていると思います。

その特徴とは、混ぜる水の量を多くすることで透明感がある使い方もできること。

絵の具に混ぜるお水の量が少なければ不透明になり、水の量を多くすれば透明感のある塗り方ができます。

このような特性を持つ理由としては、子どもたちが絵を描く時にまったくの不透明だと、鉛筆で描いた輪郭線が着色のときに消えてしまい、輪郭線を生かした塗り方ができなくて難しいから、ということです。

たしかに、着色時に鉛筆の輪郭線が消えてしまうと、物と物の境目も着色によって表現しなくてはない油絵のような表現方法になるし、輪郭線を描いた意味がなくなってしまいます。

それに、子どもたちが描く特、鉛筆で伸び伸び描いた力強い輪郭線というのも大きな魅力です(^^

ということで、不透明ではあるのだけど、混ぜる水の量によって透明感がある、鉛筆の輪郭線を生かした着色ができる特性を持っているのです。

通常絵の具を使う場合、絵の具に混ぜるお水の量は少しとろっとするくらいが塗りやすく、輪郭線も生かせてきれいに仕上がります。

この、絵の具に混ぜるお水の量をもっと多くすることで、子どもたちが使う不透明水彩絵の具でも「にじみ」を使った表現が楽しめるのですね。

にじみを生かした制作例「夕焼けの絵」やり方

さて、通常はしっかりした絵の具液の濃度でにじませずに使用することが多い学校絵の具ですが、にじみの美しさを生かした制作内容をご紹介します(^^

画用紙に三原色の絵の具で夕焼け空のようなにじみの下地を作り、その上に描く方法です。

【にじみで作る夕焼けの絵】

画用紙にえんぴつで木や人物などの下描きをします。

赤、黄色、青の三色をパレットに出し、多目に水で溶いておきます。

下描きをした画用紙に刷毛や太目の筆で「真水」を塗って湿らせます。

赤、黄色、青の絵の具を画用紙に置くように色を落としてにじませます。

全体に絵の具が乗ったら机などに平らに置いたまま、ドライヤーなどを使わないで自然乾燥させます。
乾くまで数時間かかるので続きは翌日以降に

乾いたが用紙があまりにも波打っていたら、しばらく上から全体に重しを置いておくと紙が伸びます。

画用紙全体に赤、黄色、青のにじみができている状態です。
最初に描いた鉛筆の下描きに濃い色(黒など)で着色します。

乾いたら出来上がり♪

にじみの下地を作る前に鉛筆で下絵描きする理由は、にじみの下地を作ってしまった後からでは消しゴムを使うことができないからです。

子どもたちが使う不透明水彩絵の具(学校絵の具)でにじみを生かした制作をするコツ

ご紹介した「にじみで作る夕焼けの絵」を題材に、にじみをいたした制作をするためのコツを書いてみます。

きれいなにじみを作るコツは

  • 紙は常に平らにして作業する
  • 最初に画用紙を真水でしっかり濡らす
  • 画用紙に絵の具を塗らないで「置くように」する
  • 画用紙の上の絵の具を筆で混ぜ混ぜしないで、自然に混ざり合うのにまかせる
  • 画用紙が乾かないように手早く作業する

などです。

手早い作業が必要なのと、紙に塗る前に絵の具が混ざってしまわないように、お子さんが実践する場合は最初から一色につき1本ずつ使う筆を用意しておくと良いと思います。

あと、作業的には子どもたちには絵の具を筆で塗り塗りしないで、「絵の具を置く」ってニュアンスが難しいかもしれませんね。

でも、塗れた紙に色絵の具を置いた時に、自然に絵の具が広がり混ざり合うようすって、子どもとってはおもしろいと思います(^^

今回ご紹介した「にじみで作る夕焼けの絵」の背景は、赤、黄色、青の三原色しか使っていないわけですが、色と色が自然ににじんで混ざり合うことによって、赤+黄色でオレンジ、赤+青で紫、など、にじみによる混色で多彩な色合いを作り出すことができます。

自分でパレットの上で混ぜる混色とは違い、紙の上で水の力によって自然に混ざり合う混色は、必ずしも自分が思った通りにできるわけではありません。

そこがまた、にじみを生かした制作の魅力なんですね(^^

にじみを生かした制作例「夕焼けの絵」作品ご紹介


↑大きな木のほこらに見えるのは小さなお地蔵さまです(^^


↑からすが鳴くからか〜えろ!


↑小さな島から夕陽を見る少女。海の向こうにはポンポン船。
どんな物語があるのかな。

↑夕焼け空を走る銀河鉄道。後ろ姿の小さな動物は天国に行ってしまった大切な友達。


↑木のほこらのリス。もう冬ごもりのしたくでしょうか?

絵の具の特徴を生かして創作を楽しもう!

透明水彩絵の具、不透明水彩絵の具、アクリル絵の具、油絵の具…

さまざまな絵の具がありますが、それぞれの特徴や使い方を知ることで、より制作を楽しむことができますね。

子どもたちが使う絵の具は、子どもたちが使いやすいように考えられた絵の具。

もちろん、大人にとっても使いやすい絵の具です。

不透明の特徴もあり、混ぜる水の量で透明感のある表現もできるって、とってもいいですよね!

にじみ…っていうと透明水彩の世界って印象ですが、そんな児童向けの水彩絵の具を使ったにじみの世界。

たまには違った描き方を楽しむのも、子どもたちにとっては楽しいことなのではないでしょうか(^^

 

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幸せを紡ぐ絵~松本圭

物語紡ぐ画家

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