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子どもが「水彩絵具が苦手」の理由、水彩絵具の特徴と対策

幼稚園などで水彩絵具を使うかどうかは園によるようですが、小学校1年生で絵画教室に入会してくれたお子さんに「絵具使ったことある?」って聞くと、「まだ使ったことない」という場合の方が多い気がします。

学校によりますが、だいたい2年生くらいで絵具セットを購入するところが多いのではないでしょうか?

さて、その水彩絵具ですが、高学年の子でも絵画教室に入会したばかりだと「絵具は苦手」って子が案外います。

鉛筆で描くのは好きだけど、色鉛筆で塗るのは好きだけど、絵具は苦手!
せっかく上手に描けた下描きが台無しになるから嫌い!

なんて意見も聞くことがあります💦

今回は『子どもが「水彩絵具が苦手」の理由、水彩絵具の特徴と対策』ということで、子どもが水彩絵具に苦手意識を持ってしまうある理由と、とその対策について書いてみたいと思います。

※ここに書く内容は、私と違ったご意見を持つお教室や先生に意を唱えるものではありません。
あくまでも今までの経験に基づく個人的な考えです。

絵が好きだけど水彩絵具が苦手、と言う子があげる苦手の理由とは…

以前に高学年で入会したばかりの子が、すごく絵が好きで、鉛筆で描いた下描きはとても素晴らしい、でも、色を塗る時に水彩絵具を使いたがらない…。

色を塗るときは色鉛筆がいい!
絵具は苦手!

ってことでした。

その子以外にも、たびたび、「絵は好きだけど絵具はいや」という子がたびたびいるので、なんでかな?って思って理由を聞いてみたところ…

「にじむからいや。せっかくの下描きが絵具が勝手ににじんで台無しになる」

だそうです💦

もちろんこれだけではないかもしれませんが、「思わぬところでにじむからイヤ」って意見は結構よく聞きます。
じゃあ、にじまないような使い方を学べばいいだけの話ですね(^^

濡れているとにじむ、乾いているとにじまない、水彩絵具の特徴

水彩絵具は水で溶いて使う絵具ですが、紙の上に描いた時に、

・紙が濡れていればにじみます。
・紙が乾いていればにじみません。

紙が乾いた状態で塗れば「にじまない」のです。

この特徴を生かして、紙が濡れた状態でにじみを作って描いたり、しっかり紙が乾いた状態でジャープな線を絵がいたり、という使い分けができます。

子どもたちが「思わぬところでにじむ」というのは、

・ある場所を塗って、その絵具が乾いていないうちにすぐ隣の場所を塗る
例)顔の色を塗って、顔の絵具が乾いていないうちに髪の毛を塗る

絵具がにじんで紙の色がはみ出し、下描きの線が台無しになる

・ある場所を塗って、その場所の絵具が乾いていないうちに上から更に描く
例)洋服の色を塗って、その絵具が乾かないうちに上から洋服の模様を描いてしまう

絵具がにじんで何を描いたのだかもわからないようになる

…というようなことをするからなんですね。

水彩絵具を上手に使うために役に立つ、絵具を塗るときのコツ

・紙が濡れていればにじみます。
・紙が乾いていればにじみません。

っていう特徴を生かして、絵具を上手に使うために当絵画教室でアドバイスしていることは

にじませたくない場合は
・最初に塗った色が乾いてから隣の色を塗る
・最初に塗った色に重ねて描きたいときは、しっかり乾いてから次の色で描く

です。

で、たまに、一カ所絵具を塗ってからしばらくぼーっとしている子がいる子がいて、「どうしたの?」って聞くと「今塗ったところが乾くの待っているの」って場合があります(笑

そんなときは、今塗ったところが乾くまでは、別なところ(最初に塗ったところからはなれたところ)を塗っていると良いんだよ~と伝えます(^^

あと、広い面積などを塗ってしまって、どうしても早く乾かさないと次へ進めないって場合は、ドライヤーを使うこともあります。

まとめ

今回は、子どもが「水彩絵具が苦手」の理由、水彩絵具の特徴と対策について書いてみました。

まとめると
・水彩絵具は「紙が濡れているとにじむ」「紙が乾いているとにじまない」
・水彩絵具をにじませないで描くには、最初に塗った色が乾いてから隣の色を塗る
・最初に塗った色に重ねて描きたいときは、しっかり乾いてから次の色で描く

…ということになります。

絵具のにじみって言うのは水彩絵具ならではの特徴で、上手に使えば描く幅を広げる要素です。
わざと紙を濡らした状態でにじみを生かした絵を描く、なんてこともできますね。

とはいえ、思わぬところでにじんで絵具に苦手意識ができちゃった、なんてお子さんは、水彩絵具の特徴や使い方を知ることで、絵具を好きになってもらえるといいなと思います。

ちなみに、冒頭で登場した絵具が苦手な子は、その後すっかり絵具大好きになりました(^^
ご参考になれば幸いです♪

 

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