教室ノート〜絵や工作が上達するためのヒント&オススメ工作など♪
2.232017
小学校の図工対策…学校の図工に関するご相談内容は
絵画教室をやっていて親御さんから学校の図工のことに関するご相談をいただく場合があります。
そのご相談内容をもとに、参考になりそうなことを書いて行きたいと思います。
学校の図工に対する考え
子どもには指導をするな
芸術は自由なものだ
他者の目を気にするのは芸術じゃない
子どもは伸び伸びキラキラ…
って、ご意見もあるかと思います。
私自身絵を描いている人間の1人としての思いはあります。
ですが、学校で「評価される」という現実に向かい合うのは子どもたちです。
図工が嫌いになったまま小学校中学校の9年間、図工、美術と向き合うのは辛いことでしょう。
もともと絵や工作が好きな子も、ちょっと苦手な子も、少しでも義務教育での長い「図工の時間」を楽しく過ごしてもらえるといいな、という思いで私が感じたことなどを書かせていただきます。
芸術論を語る場ではないことをご了承の上お読みいただけたらと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
学校の図工に関しての親御さんからのご相談で多いものとは…
絵画教室をやっていて、ご入会前に親御さんからご相談いただく内容で多いものを上げてみると
- 描き始められない
- 絵は好き、または得意なのに描くのに時間がかかり完成しない
- 就学前にすでに図工に苦手意識がある
- もうすぐ小学校だけど人間が描けない(棒人間)
- 作業が雑
- 絵の具が上手に使えない
- 集中力がない
などになるでしょうか。
それぞれの問題に関して少し詳しく書いてみたいと思います。
描き始められない
学校であるテーマで描く時に、描き始めることがなくて紙が真っ白なまま時間が終わってしまった…
というのは、お子さんにとってはショックなことではないかな、と思います。
親御さんとしても、残念な気持ちとともに、描けない時間を過ごしたお子さんの気持ちを考えると胸が痛むことでしょう。
描き始められない理由としては
- やることがわかっていない(説明がわからなかった)
- やることはわかっているがアイデアが浮かばなかった(どうやってアイデアを考えたら良いかわからない、集中して考えることができない、など)
- やることはわかっていて漠然としたアイデアはあるが、どこから手を付けたら良いかわからなかった(考えをまとめられない、順序立てて手順を考えられない、など)
- アイデアがたくさん浮かびすぎてその中から選べなかった
などがあるように思います。
絵は好き、または得意なのに描くのに時間がかかり完成しない
- 描きたいことがたくさんありマイペースなため、作品は素晴らしいけど時間内に完成しない
これは、年齢からしてかなり絵が上手だったり、絵が大好きだったりするお子さんに案外多いです。
ですが、学校の図工ではどんなに素晴らしい作品を描いても、時間内に完成しなければ評価してもらえません。
もともと絵が好きなだけに本人もがっかりだし、お子さんが絵が好きで素晴らしいものを描いているのに評価の舞台に上がることさえできない…となると親御さんにとっても「なんとかして上げたい」と思われることでしょう。 - アイデアを決めるのに時間がかかる
真面目で一生懸命なお子さんほど、アイデアを決めるのに時間がかかる場合があります。
例えば「夏休みの思い出」を描くにしても、ひとつひとつの思い出を吟味し、その中でどれが自分にとって一番か真剣に考え込んでしまう…気がついたら時間が過ぎていた、という具合です。 - なんだかわからないけど時間がかかる
絵が苦手なわけじゃない、むしろ好き、本人は一生懸命やっている、でも「なんだかわからないけど」時間がかかる。
…これ、結構あります。
絵画教室でもこういうお子さんはいます(^^
就学前にすでに図工に苦手意識がある
当絵画教室は小学生対象ですが、年明けくらいになると今度新1年生になるお子さんの見学体験、ご入会があります。
「絵や工作が好き」というお子さんが多いですが、中には
「もうすでに苦手だから、小学校に入って辛い思いをしないように苦手意識を取り除いてあげたい」
という方もいらっしゃいます。
他の子が楽しんでいる図工の時間を、苦手意識を持ったまま過ごすこと小学校中学校合わせて9年間。
大人になって出会う方の多くから
「図工が嫌いだった」
「図工の時間が辛かった」
って訴えられるんですけど💦
少しでも苦手意識を取り除き、得意でなくてもいいけどせめて楽しく過ごして欲しいものですね。
もうすぐ小学校だけど人間が描けない(棒人間だったり…)
幼児期の絵、というのは大人から見ると自由気まま、って思われるかもしれませんが、多くの場合脳の発達に即しているそうです。
この年代だとこういうものを描く、この年代だと…とある程度同じような経過を辿ります。
以前都内の絵画教室の幼児クラスを長年担当していたのですが、個人差はあれど幼児期の絵に関する発達の過程は一定のものがある、と実感しました。
さて、で、小学校に上がるくらいになると親御さんが悩み始めるのが「人間が描けない」ということになります。
お手伝いしていた都内の絵画教室では、場所柄小学校お受験のお子さんも多く、どの程度描けるのかっていうことでその子の発達状態を計られる場合もあり、「年長さんになっても人間が描けない」ということが大きな悩みとなっている親御さんもいらっしゃいました。
また、小学校に上がっても「棒人間しか描けない」ということで、学校の先生からご指摘されたと言うご相談もあります。
作業が雑
これは元々の性格もあると思いますが、道具の使い方がわかっていない場合もあると思います。
合う道具を使っているか
使いやすい正しい方法で使っているか
など、環境を整えることで改善される場合もあります。
絵の具が上手に使えない
すごく絵が好きで上手な子でも、「絵の具は嫌い」という場合があります。
理由を聞いてみると、使い方を知らない、わかっていないことが多いのです。
この場合は正しい絵の具の使い方、ちょっとしたコツを身につけるだけで「絵の具は楽しい!」となります。
表現の幅が広い絵の具だけに、使い方がわからないばっかりに難しく感じてしまうことがあるようです。
集中力がない
集中力がないから完成しない、集中力がないから雑になる…いろいろな問題とかぶってくる「気持ちの問題」。
そもそも集中できないのはすでに図工に苦手意識がある場合もありますが、絵や工作が好きな子が多いはずの絵画教室でも、個人や年代、またはその時の内容、環境によって集中力が続かないことはあります。
絵画教室では皆さんに集中してもらえるように対策を考えています。
以上のように親御さんから伺うことが多い図工に関する問題で多いものを上げてみました。
あとなんかあるかな~??
今後1個1個の問題に関して考えてみたいと思います(^^
ここに書くことは、技術や道具の使い方を教えるのに反対のご意見を持つお教室や先生に意を唱えるものではありません。
もう少しこうすると図工が嫌いにならないのにな、という、あくまでも今までの経験に基づく個人的な考えですので、ご理解ください。
意見が異なる方は「こういう考えもあるんだなぁ」ということで、そっとページを閉じていただけると幸いです(^^
どうぞよろしくお願いいたします♪
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