教室ノート〜絵や工作が上達するためのヒント&オススメ工作など♪

色鉛筆、クレヨン・クレパス、クーピーの違い。使いやすいのはどれ?

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子どもたちが自宅で絵を描く場合、手軽に使える筆記系着色画材としては、色鉛筆、クーピー、クレヨンが思い浮かぶかと思います。

絵の具は出したりしまったりが面倒だし、汚れたりしますからね。

今回は色鉛筆、クーピー、クレヨンの違いや、それぞれの特徴についてのお話です♪

色鉛筆の特徴

色鉛筆を知らない人はいないと思いますが、色のついた鉛筆のことです(^^

海外メーカーのものなどは別ですが、子どもがよく使う画材として販売されているメーカーのものはお手頃価格ですし、取り扱いやすくて身近な画材ですね。

普通に「色鉛筆」と言う場合、油性色鉛筆のことを言います。

鉛筆は芯に黒鉛が使われているのですけど、色鉛筆はさまざまな色の顔料をワックスで練って細く固めた物が芯になっています。

色鉛筆を塗り重ねすぎると紙の表面がてかてかになって色が乗りづらくなることがありますが、これは芯に含まれるワックスのためです。

結構力一杯塗る子もいますが、塗りすぎて紙がてかてかになるとそれ以上塗れないし、重ね塗りなどもできません。

また、色鉛筆の色が消しゴムで消えづらいのもワックスの影響なのだそうです。

最近は色鉛筆のワックスによる影響をのぞいた、消しゴムで消える色鉛筆、なんてのも発売されていますよね。

↓消せる色鉛筆

油性色鉛筆は油性のため水を弾くので、輪郭などを色鉛筆で描いた後に水彩絵の具で色を塗っても、色鉛筆の線を消すことなく塗れます。

とはいえ、これは透明水彩絵の具、または不透明水彩でも水を多めにした場合、ってことで、ある程度の濃さの不透明水彩絵の具では絵の具の粘度の方が勝って、線が消えてしまう場合も多いと思います。

色鉛筆はメーカーやシリーズによって、硬質〜軟質、といった違いがあったり、色数も多彩、大人の制作や大人の塗り絵などにも魅力を発揮します。

クレヨンとクレパスの特徴

クレヨンは、ワックスに顔料を混ぜて棒状に固めた画材です。

手軽に使えて、色鉛筆のように尖ってないし削る必要がないこと、無害であることなどの理由から、小さなお子さんが使う画材としてよく使われています。

比較的硬質なため線画には適していますが、面を塗る場合や、混色、重ね塗りには不向きな短所があります。

クレパスは、文具メーカー株式会社サクラクレパスが開発、発売した画材の商品名で登録商標なのだそうです。

クレパスは、「クレヨン」の長所に、「パステル」の長所である混色できる点や、のばすことができる点などの特徴を取り入れ改良された画材として開発されました。

「クレパス」は、「クレヨン」の主原料である顔料とワックスに、液体油と体質顔料を加えて作られているのだそうです。

↓クレパス

↓クレヨン

違いがわかり難いクレヨンとクレパスですが、材料や使用感の違いの他にクレパスはサクラの登録商標ってことで、一般に「クレヨン」の方が言葉として良く使われているのかなと思います。

両方とも色鉛筆などと比べると油分が多く強い発色で、弱い力でも塗りやすいので、小さいお子さんの伸び伸びとした表現に向いていて、クレヨンで力一杯描いた小さなお子さんの絵って何とも言えない魅力がありますよね(^^

また、色鉛筆よりも油分が多く水をはじきやすいので、水彩絵の具との混合使用にも適していると思います。

ただ、細い線は描きづらいので繊細な表現は難しい、ベトベトして紙を汚す、などの使いづらさもあります。

私は他教室の幼児クラスを長年担当しているのですけど、幼児って力の加減なく塗るので、そこら中クレヨンやクレパスのカスだらけ、なんてこともあります。

クーピーの特徴

クーピーペンシル(クーピー)は株式会社サクラクレパスが開発した画材の一種で、これもサクラの登録商標です。

子どもの頃、クーピーって結構高価で、持っていなかった私は憧れたものです(笑

色鉛筆のような軸が無くって全部が芯、色鉛筆のように削ったり、消しゴムで消せるのが特徴で、クレヨンと色鉛筆を合わせたような仕上がりになる、ということです。

芯だけでできているんですけど、持ったり触ったりしても手は汚れません。

クレヨンと色鉛筆のいいとこ取りの、夢のような画材ですね♪

扱いやすさなどから、小さなお子さんが使う場合も多いと思います。

実際に使った感じとしては、やっぱり持っても手につかない、ってことはそれなりに硬さがあってクレヨンやクレパスほど油分は多くないので、塗った感じも硬質な印象です。

幼児はまだ手の力が弱いので、力強く塗るのはちょっと難しいかな〜と思います。

それぞれの特徴をふまえた上で、当教室の小学生たちが使っているのは…

あとりえ・おーぱるは小学生以上対象と言うことで、不透明水彩絵の具を主に使うのですが、不透明水彩絵の具と組み合わせて使う筆記型着色画材としては主に色鉛筆を採用しています。

最初はクーピーが良いかな、と思ってクーピーを揃えていたのですけど、小学生ともなるとある程度繊細な表現をしたい、芯を尖らせて細かい表現もしたい、発色の良さ、色数の揃えやすさ、などから色鉛筆の方が使いやすいようです。

クーピーも色鉛筆同様削って尖らせることもできるんですけど、手で持てるってだけあって描いた感触として硬質、だけど時々ポキッと折れる…

教室用画材としては両方用意してあるんですけど、子どもたちの希望として「色鉛筆の方が良い」「色鉛筆の方が使いやすい」って声がありまして、現在は主に色鉛筆ってことで定着しています。

中でも、芯の使用感が程よく、色数も多く揃えやすい点から、教室ではトンボの色鉛筆を使用しています。

↓この黄色い入れ物の色鉛筆。近所のホームセンターでも売ってます♪

クレヨンは当教室ではメインの画材としては使っていませんが、例えば雪のイメージを白で描いておいて水彩絵の具ではじかせたい、などの場合はクレヨンを使います。

当教室は小学生メインってことがありますが、幼児が描く場合はやっぱりクレヨンが伸び伸び描けて使いやすいと思います。

水彩絵の具と併用するのも使いやすいですしね。

汚れるから困る、気軽に使わせたい、などの場合はクーピーがとっても便利です。

まとめ

年少のお子さんののびのびした表現クレヨン・クレパス、繊細な着色には色鉛筆、削る手間なく手も汚さずに手軽に使えるクーピーペンシル、それぞれの特徴を生かして使い分けると良いと思います。

どの画材も基本的には油性なので(最近販売している水彩色鉛筆などを除く)水彩絵の具との併用にも威力を発揮します。

また、普通にトンボとかサクラの商品を購入する分にはどれもお手頃な価格で購入できますので、お子さんの制作活動にぜひご利用してみてはいかがでしょうか?

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幸せを紡ぐ絵~松本圭
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