- Home
- 画材&道具の使い方のコツ
- 子どもたちが大好きな色鉛筆♪油性色鉛筆と水彩色鉛筆の違い
教室ノート〜絵や工作が上達するためのヒント&オススメ工作など♪
4.32016
子どもたちが大好きな色鉛筆♪油性色鉛筆と水彩色鉛筆の違い
当絵画教室では、着色用画材を混合して使うことがあるのですが、主に水彩絵の具と色鉛筆です。
子どもたちは色鉛筆好きなんですよね。
広い面積のところは絵の具の方が断然ラクにきれいに塗れるのですけど、あえて色鉛筆の風合いを好む子もいます。
絵の具みたいに準備や片付けをしなくていいからメンドクサクない、ってこともあるかもしれません(笑
特に大人の方には水彩色鉛筆も人気ですが、さて、子どもが使うにはどっちがいいの?
…って言うことで、今回は「子どもたちが大好きな色鉛筆♪油性色鉛筆と水彩色鉛筆の違い」についてです。
油性色鉛筆とは
油性色鉛筆は普通に使われている色鉛筆のことです。
芯はメーカーによって硬質だったり軟質だったりします。
お値段もメーカーによってだいぶ異なりますが、普通に子どもが使うメーカーのものを買う分にはお手頃ですし、気軽に使えて便利な画材です。
スケッチや塗り絵、気軽にラクガキ…なんてことにも大活躍ですね。
水彩絵の具と混合して使う場合、芯が硬質なものよりも軟質なもの(油分が多い)ほうが水のはじきが良くて、水彩と使ったときの効果が出やすいです。
また、子どもが使うということで購入する場合は、特に小さいお子さんはまだ手の力が弱いので、あまり芯が硬質だと使いにくいと思います。
水彩色鉛筆とは
水彩色鉛筆は、比較的新しい画材ですが、紙に普通の色鉛筆のように紙に塗った後に筆などに水をつけて塗らすと、絵の具のように色が溶けて水彩画の風合いになります。
色鉛筆と水彩のどっちもやりたいけど、どちらの画材を揃えようか?
といった方には、両方の性質を持って手軽にはじめられていいと思います。
もちろん、水で濡らさなければ普通の色鉛筆のように使うこともできます。
塗ってから筆に水をつけて濡らして水彩調にしたり、また、水彩風にして乾いたあとからまた色鉛筆として書き込んだり…
といった多彩な使い方ができるところが魅力です。
価格的には普通の色鉛筆よりは高価ですが、今はいろいろなメーカーから販売されていますので、お手頃な製品もあります。
油性色鉛筆と水彩色鉛筆の違い
私は両方持っていますが、乾いた状態で塗った分には油性と水彩の違いはあまり感じません。
油分が多い柔らかいタイプの油性色鉛筆と比べると、水彩色鉛筆は硬質かもしれませんが、塗った感じは同じ油性色鉛筆でもメーカーによって違いますので、乾いた状態においては油性色鉛筆だから、水彩色鉛筆だから、と言った塗り心地に違いと言うのはあまりないように思います。
やはり一番の違いは、油性色鉛筆は水をはじき、水彩色鉛筆は水で溶かせるということです。
色鉛筆としての使用感の違いと言うよりは、使い方の違い、どのような作品に仕上げたいかの違いかな、と思います。
例えば、
・油性の色鉛筆でスケッチする→色鉛筆のタッチを生かして、さっと水彩絵の具で着色
・鉛筆でスケッチして水彩色鉛筆で着色→水で濡らして水彩風にする
など、水をはじく、水に溶ける、といった正反対の性質を生かして、自分はどちらが使い勝手がいいかな?
という風に選んでみるといいでしょう。
私は水彩色鉛筆も持ってはいますが、正直なところ何年も持っていながらあんまり使っていません。
なぜかっていうと、水彩絵の具が好きなので、水彩は水彩絵の具を筆で描く方がいいな、と好みの問題ですね。
水彩絵の具で自分の好きなにじみや着彩のイメージを作っていきたいので、色鉛筆は色鉛筆、水彩絵の具は水彩絵の具として別々に使用しています。
子どもが使う場合はどっちが向いている?
高校生くらいから大人の生徒さんには水彩色鉛筆は好まれています。
色鉛筆で着彩して、そこに筆で水を加えることで気軽に水彩としても使えるのが良いようです。
また、普通に色鉛筆として塗って、それを濡らして水彩風にしたり、さらに乾かして色鉛筆として細部を描き込んだり、一種類の画材で多彩な使い方ができるのは大きな魅力ですね。
私もいつもの教室ではなくて外の会場でワークショップなどを開催するときは、水彩色鉛筆も用意しています。
子どもが使う場合、として考えると、水彩絵の具として使う必要がなければ普通の油性の色鉛筆の方が手軽でお手頃で良いです。
近所の文房具屋さんやホームセンターなどで買えますしね(^^
色鉛筆も絵の具も使いたいけど、絵の具をパレットに出したり洗ったり、って手間がなく気軽に水彩風の絵が描ける、ってことでは水彩色鉛筆が良いと思います。
ただ、水彩色鉛筆は普段子どもたちが小学校などで使っている「不透明水彩絵の具」ではなくて、「透明水彩絵の具」となりますので、絵の具としての仕上がりは普段の子どもたちが使っている絵の具とは異なります。
あと、結構子どもってがっちり塗る子もいるので、色鉛筆を多用したときはフキサチーフ(定着液)かけたいんですけど、水彩色鉛筆だと定着液(液体なので)がかけられないんですよね(^^;
まとめ
「子どもたちが大好きな色鉛筆、油性色鉛筆と水彩色鉛筆の違い」をまとめると
- 油性色鉛筆は水をはじき、水彩絵の具との混合画材としても使いやすい。
- 油性色鉛筆は安価で手軽。
- 水彩色鉛筆は、普通の色鉛筆として使うこともできるし、塗った後水に濡らすことで水彩風にするなど、多彩な使い方ができる。
といったことかと思います。
当絵画教室では、色鉛筆は色鉛筆、水彩絵の具は水彩絵の具として使いますので、子どもたちが水彩色鉛筆を使うことはほとんどありません。
でも、使い方の多彩さや透明水彩の色のキレイさが大人の方に人気の水彩色鉛筆。
ご自宅で描く時に色鉛筆も水彩も…って風にあれこれ画材を揃えなくても多彩に使えて、豊かな表現ができて便利で良いのではないかな~、と思います(^^
絵画教室あとりえ・おーぱる 体験教室お申し込みはこちらです♪
☆☆☆
コメントを投稿するにはログインしてください。