教室ノート〜絵や工作が上達するためのヒント&オススメ工作など♪
3.272016
心と体に影響する色の効果を絵に生かすには?暖色と寒色について
昨日の絵画教室で子どもたちは「暖色と寒色のデザイン」ってテーマに取り組みました〜。
「暖色寒色とは?」って、説明からスタート♪
暖色はどんな色がある?
寒色はどんな色がある?
それぞれどんな効果があるの?
子どもたちは興味津々でした(^^
今回のように色の効果を学んでもらうためのテーマではなくて自然に絵を描く場合は、子どもたちが自由に色を使う方が良いと思うので、当教室では「色の効果がこうだからこの色を使いなさい」なんてことは一切ありません。
でも、知識として知っているのは役に立つのではないかな、って思います。
そんなわけで、今日は「心と体に影響する色の効果を絵に生かすには?暖色と寒色について」です♪
暖色、寒色、中性色
色には暖かさを感じる色と寒さ、冷たさを感じる色があります。
色彩が人間に与える心理的な効果としては一般的だと思いますが
暖かさを感じる色を「暖色」
寒さや冷たさを感じる色を「寒色」
と言います。
暖色…赤、だいだい、ピンク、黄などのように暖かそうな色のグループ
寒色…青緑、青、青紫、水色などの冷たさを感じさせる色のグループ
中性色…黄緑、緑、紫、無彩色などどちらにも属さない色
色相環図で見てみると下記のようになりますが、色から受ける感覚は個人差がありますので、参考までに…って感じでご覧ください。
中性色のグループに分けられている赤紫ですけど、私の印象では暖かみを感じる色だな〜なんて思ったり。
なので、絵を描く上で色彩効果を生かす上でも「ここからここまでが暖色だから〜」って風にくっきりわけて色を使うことはないように思います。
生活の中に生かされている色の効果
お店で売られている商品など、さまざまなモノに色の効果を取り入れられています。
私たちが暮らす日本は四季がありますので、暖色や寒色という言葉を知らなくても、日本人は自然に色の効果を上手に生活に取り入れています。
冬は暖色系の暖かみのある色を、夏は青や水色の涼しげな色を、といった風に季節によってインテリアやファッションに上手に取り入れ、色による体感温度を調節しているんですね。
この色の印象の効果と言うのは温度的なことだけじゃなくて、例えばファッションに取り入れれば「寒色系のファッションで知的でクールな印象」とか「暖色系のファッションで明るくて暖かい印象」など、人間の印象を効果的に表現することにも役立っています。
絵を描く時にも
「暖かみのある絵にしたい」
「クールでかっこいい絵にしたい」
「情熱的な絵にしたい」
「静かな印象の絵にしたい」
などの描きたいイメージがある場合、特に「暖色って?寒色って?」などとは考えなくても自然に取り入れているのではないでしょうか?
暖色・寒色は体にも影響を与えている?
色は暖かさや冷たさを人に感じさせる印象だけではなく、暖色は交感神経に、寒色は副交感神経に作用すると言われています。
交感神経は主に活動しているときに働き、副交感神経はリラックスしているときに働くため、
元気で活発になりたい時には暖色を使って交感神経を活性化させる
落ち着いて静かな時間を過ごしたいときは寒色を使って副交感神経を活性化させる
なんていう風に、上手に色を取り入れることで体にも自分が望んだ影響を与えることができるのかもしれません。
色の影響ってすごいですね!
実際に、暖色である赤色を見続けていると体温や血圧があがり、寒色である青を見続けているとさがる、なんて実験結果も報告されているそうですよ。
今回絵画教室では、交感神経とか副交感神経とか…ってお話までは子どもたちにはしていないのですけど、
「暖色系の色の方が食べ物がおいしそうに見えるから、レストランとかは暖色のインテリアの方が多いらしいよ。反対に、青とかの寒色系は食欲が落ち着いちゃうからダイエットに良いんだって〜」
なんて話題を出したら面白がっていました(^^
絵を描く時に色の影響を生かすには
大流行して今も小さな女の子の間では興奮覚めやらず?の「アナと雪の女王」ですが、氷の女王になったエルサの水色のドレスは印象的ですね。
氷の城はもちろん氷だから青や水色や白で表現されるわけですが、その氷の城にいるエルサのドレスが赤やピンク、というのは考えづらい…
それだけ、色が印象を左右する力は大きいってことなのですね。
絵は「形、色、陰影、質感、量感」5つの要素で構成されています。
特に子どもたちが絵を描く場合は、陰影、質感、量感以上に色は重要だと思います。
冷たく凍ってしまった心を表現するには寒色系を使うとか
元気な自分を表現したいときは赤やオレンジの暖色系を使うとか
暖色でも寒色でもない中間色で穏やかなイメージを出すとか
知識としてちょっと知っておくと良いと思います。
絵を描く場合子どもたちも色の効果を無意識に使っていることが多いですし、子どもには自由に色を使ったもらいたいので、「このような効果を狙ってこの色を使いなさい」といったアドバイスをすることはしません。
でも、「暖かい印象の絵にしたい!」「クールな印象の絵にしたい!」って明確な目的がある場合は、色の効果を意識して取り入れてみるといいと思います。
まとめ
「心と体に影響する色の効果を絵に生かすには?暖色と寒色について」をまとめると
-
- 色には「暖かさを感じる色を暖色」「寒さや冷たさを感じる色を寒色」「暖色寒色どちらにも属さない中性色」がある
- 暖色系で暖かみのあるイメージ、寒色系でクールで涼しげなイメージ、など、生活やファッションに取り入れられている
- 絵を描くうえでも意識的に色の効果を取り入れて、自分が表現したいイメージを作ることができる。
心とも深く関わっている色の世界、絵を描く上で大きな大きなウェイトを占めている重要な要素です。
絵を描く時にちょっとしたヒントとして、参考にしていただければと思います(^^
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