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子どもにはちょっと難しい?有彩色と無彩色とは

久しぶりに色関係のお話ですが、今回は有彩色と無彩色についてです。

絵画教室の時に子どもたちに「有彩色とは」「無彩色とは」という話を全体にすることはほとんどありません。

色っていろいろな分け方がありますが、「有彩色無彩色」と言うのは年少の子さんにはちょっと難しかな、っていう内容だからです。

とはいえ、絵の具セットの12色に入っている黒と白の使い方の説明なんかでは、有彩色無彩色という名前を使わないにしろ関わってくる考え方です。

ということで、今回は「子どもにはちょっと難しい?有彩色と無彩色とは」ということでお届けします♪

色の三属性とは?

有彩色と無彩色のご説明の前に、色の属性についてご説明します。

色には3つの属性があります。

  • 色相
  • 彩度
  • 明度

が、その3つになります。

【色相】

色相とは、赤とか青戸か黄色とかの色味のことです。

↓赤・青・黄の三原色をつなぐ色味の段階的変化を図にしたもの「色相環図」がこちら

色相環図には白と黒が入っていませんね。

【彩度】

彩度とは色の鮮やか度を表したものです。

彩度と色味って言うのは考え方が違うのですが、最も鮮やかな色(彩度が高い色)を色味で表現すると三原色+三原色のうちの2色を混ぜた色(オレンジや緑など)と言うことになります。

つまり上記の「色相環図」は彩度が高い色でできている、ってことですね。

明るさと鮮やかさは違うので、白や白っぽい色というのは明るい色ですけど鮮やかと言うわけではありません。

【明度】

明度と言うのは色の明るさを表したもので、

  • 一番明るい色=白
  • 一番くらい色=黒

と言うことになります。

有彩色と無彩色とは

色を分けるいろいろな考え方の1つ「有彩色と無彩色」。

  • 有彩色とは…赤、青、黄色、緑、紫、茶色といった、色味のある色
  • 無彩色とは…白・黒・灰色といった色味のない色

です。

これくらいの説明は子どもたちにもします(^^

以下はちょっと難しくなりますが、

最初に色の三属性について書きましたが、この「有彩色と無彩色」というのは、色の彩度をもとにした分け方になります。

  • 彩度がある色…有彩色(赤、青、黄色、緑、紫、茶色など)
  • 彩度がない色…無彩色(白・黒・灰色)

ということになりますね。

白・黒・灰色というのは、色相(色味)や彩度がなく、明度によってのみ分類されます。

灰色と言うのは三原色+白の混色でも作れますが、この場合は「色味がある灰色」なので、無彩色ではなくて有彩色です。

無彩色の灰色を作ろうと思ったら、白と黒の混色で作ります。

ちなみに、無彩色の灰色、っていっても、白に近い灰色から黒に近い灰色まで、段階的に明度のが違う灰色が無数にあります。

子どもたちも有彩色と無彩色について知っていた方がいい理由

この有彩色と無彩色の考え方を子どもたちにも知っておいてもらいたい理由としては

  • 子どもたちが使う絵の具は白と黒があるから
  • 明度と彩度の違いを知ってもらいたいから

って感じかな、と個人的には思っています。

なので、「有彩色と無彩色」って言葉を使うかどうかは子どもの年代にもよりますが、小さいお子さんには言葉を簡単に置き換えて説明したりします。

  • チューブから出したままの赤はもっとも鮮やかな赤
  • 赤に白を混ぜると明るくなる(白に近くなる)ので明度は上がるけど鮮やかではなくなる
  • 赤に黒を混ぜると暗くなる(黒と近くなる)ので明度も彩度も暗くなる

ん??

って感じですが(笑

色が明るいってことと鮮やかであるってことは違うのですね。

この明るさや鮮やかさの違いを出すのには白や黒を混ぜたりするので、白と黒を使う不透明水彩絵の具の場合は知っておいてもらうといいのでは、と思っています。

教える先生やお教室の方針によっては、黒そのままでも混色のときも「絵の具の黒は使わない」って場合もあります。

私はケースバイケースです(笑

なんで絵の具の黒は使わないのか?についてはまた次の機会に書きますね〜

自分が表現したい色で描く

子どもたちが「明るい絵を描こう」って言った場合は

明るい=鮮やか(彩度が高い)

なのではないかなって思います。

明度が高い絵=白っぽい絵、なので、鮮やかっていうよりも、パステル調だったり優しい印象の絵になりますね(^^

言葉として「彩度」「明度」「有彩色」「無彩色」って、覚えることもないのですが…

とりあえず絵画教室ではテストに出ませんから(笑

明るさとは…
鮮やかさとは…

といった、自分が表現したいことに関わる色の考え方は、覚えておくとより色を自由に使いこなせるようになるのではないかな、と思います(^^

 

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