教室ノート〜絵や工作が上達するためのヒント&オススメ工作など♪
5.272017
ご相談内容「絵は好き、または得意なのに描くのに時間がかかり完成しない場合」3
↑記事と関係ない写真…(^^;
親御さんから図工に関して伺うことが多い「描くのに時間がかかりすぎて完成しない」について、絵画教室ではこんな理由かな?っていうのが主に下記4点。
・本人が「時間内に完成させる」という意識がない
・細部にこだわりすぎる
・途中で無駄な行動が多い
・道具の使い方がスムーズではなくて時間がかかる
今回は「途中で無駄な行動が多い」について書いてみたいと思います。
これは「道具の使い方がスムーズではない」ために無駄な行動が多くなる場合もありますが、今回は道具の使い方以外について考えてみたいと思います。
☆「絵は好き、または得意なのに描くのに時間がかかり完成しない場合」1(本人が「時間内に完成させる」という意識がない)はこちらです
☆「絵は好き、または得意なのに描くのに時間がかかり完成しない場合」2(細部にこだわりすぎる)はこちらです
もともと絵や工作が好きな子も、ちょっと苦手な子も、少しでも義務教育での長い「図工の時間」を楽しく過ごしてもらえるといいな、という思いで私が感じたことなどを中心に書かせていただきます。
芸術論を語る場ではないことをご了承の上お読みいただけたらと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
集中力が途切れやすい
集中力(しゅうちゅうりょく)とは…
一つの事柄に注意を集中して物事に取り組む能力。
学業や仕事やスポーツなどのあらゆる場面で集中力は重要な要素となっており、集中力の有無が成否を左右するという事が多々ある。集中力を高めるには日々の食事に気を使い十分な栄養を摂取するとともに、百ます計算などのトレーニングを行うことや、運動をすることが効果的であるとされている。(Wikipediaより)
ってことですが、絵が嫌いなわけじゃなくてむしろ大好きなのに、やっぱり集中力が途切れがちな子はいます。
ぼーっとしてしまったり、画用紙の下に敷いてある新聞にラクガキしていたり…
どうせ描くなら画用紙に作品の続きを描けばいいのに??
ラクガキしちゃうんですね(笑
当絵画教室の制作時間は個人差は考慮しつつ、90分を目安にしていますが、これは小学校の授業45分×2回分にあたります。
大人でも1時間半の間ずーっと集中し続けるのは案外大変ですよね💦
子どもクラスでも、集中して絵を描くなんて言う場合は、1時間くらいすると何となくざわざわしだしたりして…。
逆に、工作の場合はこれやって次はあれやって…と作業内容が次々変化するのでせっせとがんばって気がついたら1時間半たっていた!なんて感じになります。
つまりは、作業の中で変化を付けると集中時間が保ちやすい、ということですね。
大人の場合は同じ作業を長時間する場合も、自分で気持ちを切り替えながら長時間集中できると思いますが、子どもの場合は難しいと思います。
ちなみに、当教室の大人のクラスは2時間~になりますので、途中でお茶休憩があります(^^
当教室での対応としては、単純なことですが「声かけ」です。
そろそろ集中切れるかな~というころに
「◯◯ちゃん、どう?」
「わ~、◯◯描いているんだ、いいアイデアだね」
などなど、こちらで声をかけることで気持ちを切り替えてもらいます。
そして、集中して制作することが習慣になってくると、だんだんと集中できる時間も長くなってくるように思います。
不要な行動が多い
絵画教室で子どもたちが制作する様子を見ていて、例えば…
絵の具と水を混ぜる時、通常数回程度混ぜればいいところ20回も30回もクルクル混ぜている。
筆を洗うとき、数回水の中で筆をジャブジャブすればきれいになるのに、延々ジャブジャブ洗っている。
絵の具を塗るとき、もうすっかり絵の具がついているのに、いつまでも同じところを塗っている。
ということがあります。
他の子よりも手数が多い、それが何度も積み重なればかなりの時間をロスしてしまうことになります。
また、画用紙の場合は濡れた状態で何度も同じところをこすっていると、表面がむけてボロボロになってしまいます。
なので、時間的な問題だけではなく、もう着色できているのに何度も塗る、と言うのは仕上がり面でも注意しなければなりません。
これはなんでかな~と思うのですが、本人は無自覚な場合が多いように思います。
なので、まずは言葉で伝えて自覚してもらいます。
特に画用紙を何度もこすってしまう場合は、濡れた状態で画用紙を何度もこするとボロボロになってしまう、というデメリットを伝えます。
伝えて理解してもらっても繰り返してしまう場合は、すでにクセになっているので、教室中に気がついたらその都度伝えます。
絵の具を使っていて、絵の具を混ぜる、筆を洗う、色を塗る、というのは何度も何度も繰り返す作業なので、1回当たりの時間を短縮するだけでだいぶ作業が早くなります。
こういった絵の完成度には関係しない作業に余計な時間を使わなければ、作品を描くための時間が増えると言うことですね。
限られた時間内での制作においては、こういったちょっとした時間の使い方に注意して、本来の制作に使う時間をしっかり確保したいものです。
描くのに時間がかかって完成しない…なんでだろう?
という場合のどうも途中で無駄な行動が多いな、って場合「集中力の問題」と「不要な行動が多い」といいう2点を取り上げてみましたが、共通することは「本人に自覚がない」場合が多いのです。
なので、私が気をつけていることと言うと
・本人が気がつくように伝える
・その都度改善方法を具体的にアドバイスする(注意ではない)
・アドバイスする場合はしつこくならないように言葉や態度を変化させる
・改善できたら褒める
になります。
無自覚に時間を使っている場合が多いので、まずは「気がついてもらう」ことが大事ではないかな、と思います。
せっかく絵が好きなのに気がついたら時間が足りなくなっていつも完成しない、でも、なんでかわからない…ってもったいないですよね💦
ちょっとした注意で無駄な時間をなくし、本来の制作に思い切り時間を使ってもらえるといいな〜と思います(^^
今回は、学校の図工対策で、ご相談内容「描くのに時間がかかり完成しない」場合の「途中で無駄な行動が多い」について、制作に置ける段取りに注目して書いてみました。
どんな問題も個人によって答えは違うものですが、参考のひとつにしていただけると幸いです。
今回の記事が何かの参考になれば幸いです(^^
絵画教室あとりえ・おーぱる 体験教室お申し込みはこちらです♪
☆☆☆
コメントを投稿するにはログインしてください。