教室ノート〜絵や工作が上達するためのヒント&オススメ工作など♪

うちの子、いつも同じものばっかり描いています…

9月に入り早くも秋の気配…。
子どもたちの新学期も始まっていますね!

さて、親御さんから伺う悩みってほどでもないけど、疑問っていうかご相談として
「ウチの子いつも同じものばっかり描いているんですよ」
「家では延々と◯○ばっかり描いています」
「絵画教室では想像力豊かな絵を描くのになんで?」
「家でももっといろいろ描いたほうがいいんじゃないですか?」
…というのがあります。

そこで、今回は「うちの子、いつも同じものばっかり描いています…」という疑問に対しての私の考えと、絵画教室で想像力豊かな作品を描いてもらうために私がしている対応について、書いてみたいと思います。

このサイトで書く内容は、私が絵画教室を運営する中で気がついたこと、個人的な考えを書いているものです。
芸術論、教育論を語る場ではないことをご了承の上、お読みください。
自分と違う考えは不快に感じる方は、読まない自由もあります(^^

幼児期の子どもの絵の発達段階から考える、子どもが同じものを描く理由

ぐちゃぐちゃ描き→頭から手足が出た頭足人→だんだん人らしいものを描くようになり…という幼児期の絵の発達は、人種や国、文化に関わらずほぼ同じ経過を辿るのだそうです。
つまり、大人から見たら伸び伸び自由に感じるぐちゃぐちゃ描きや、大人の心をほのぼのさせる頭足人も、自由な発想から出たものと言うことではなくて脳の発達段階に左右されている部分が大きい、ということになりますね。

ある一定年齢までは、その年代なりの同じようなものを繰り返し描く、そして、ある程度幼児期を脱したお子さんでも、♡や☆など、画一的なシンボルを描くのは好きなように思います。
子どもが好きな絵本の主人公やマンガのキャラクターがシンボル的なのも、子どもが好きな要素を取り入れたものなのかもしれません。

そういう風に考えてみると、そもそも子どもは年代によって違いはあれど、同じものを何度も描く傾向がもともと備わっているかな??なんて思ったりします。
(私の勝手な考察ですが…)
特に年少のお子さんたちは自由に発想を広げると言っても、なにぶん人生の経験値も少ないわけで、自分が好きな同じようなものを何度も描く、ってことのは不思議じゃないのかもしれないですね。
自分らしい絵、自分らしい発想の絵と言うのは、幼児期を脱してある程度経験値が増え、アイデンティティが確立される中で描けるようになってくるもの、なのかもしれません。

子どもも大人も同じものを描き続けるのが好き?

ではさて、子ども時代を過ぎたら同じものを傾向はなくなるのか?っていうと、そんなことないのではないかと思います。
実は大人の人も同じようなものを描くのが好きだな〜と思うこと多いです。

絵が上手な子でも、「好きなものを描いていいよ」となると同じようなものばかり描いたりします。
もちろん、家で自由に描くときは同じマンガやアニメのキャラばっかり描いていたり…。
そして、大人の人も、花を好きな人は花、動物が好きな人は動物、などなど、好きなもの、同じようなものを何度も描く傾向があるように思います。

人間は変化を恐れる生き物、と聞いたことがありますが、つまりは、人間と言うのはいつも同じってことが好きだったり、いつも同じに安心感を感じたりするのは当たり前なのではないかな、と思います(^^
絵に関しても、自分が好きな同じものを描くことが安心感があり、楽しいんでしょうね~
私もそうかな〜(笑
なので、「うちの子家では同じものばっかり描いているんですよ~」という保護者の方の話しには、「結構みんなそうですよ。好きなものを描くのって楽しいんですよね!大人でもそうですよ」なんてお答えします。

子どもがいつもと違うものを想像力を発揮して描くためのヒント

子どもにしても大人にしても、好きなものを何度も描くのは悪いことかっていうとそんなことなくて、好きだから楽しく描ける、何度も描くから上手くなる、上手く描けるからまた楽しい…。
大人の方でも、花が好きな人は何度も花を描くし、花を描くのが上手です。
だから、お子さんもご自宅では好きなものを楽しんで描けばいいのではないかな〜
…と、私は思っています。

自分の好きなものが自分が表現したもののテーマになってくるわけですしね。
ある程度自分が描きたいものを表現できる技術がついてから後、自分のテーマとして好きなものを描き続ける、っていうのは素晴らしいことだと思います(^^

そのように同じものばっかり描くことが悪いこととは思わないのですが、絵が上達する要素として私が考える要素の1つに「いろいろな絵をたくさん描く」ということがあります。
そして、まだまだ発展途上の子どもについてはとくに、自分の好きな物ばかりではなくてどんどんいろいろなものを描いて世界を広げてもらいたいものです。

絵画教室では、家で好きなものをどんどん描くといいよ、でも、絵画教室では普段描かないものを描いてみよう、新しいことにチャレンジしよう!というスタンスで考えております(^^

で、いつもと同じ、じゃないものを想像力を発揮して描いてもらうために、絵画教室で意識していることは…

・経験を増やすこと
・普段描かない、子どもがワクワクするようなテーマを与えること

が、大事なのではないかな、と思っています。

絵画教室あとりえ・おーぱるの対応は…

経験値を増やすこと

ご家庭や学校でも年齢を重ねるに釣れさまざまな経験を増やしていることと思いますが、絵画教室でもいろいろなことを体験してもらえるといいな、と、カリキュラムを考えています。
絵画教室なんですけど絵画以外にも、紙粘土工作、リサイクル工作、手芸、木工、絵本作り、などなど…。
いろいろな経験をして心の引き出しをいっぱいにすることで創作に生かすことができる、そして、創作をする中でも新しい経験をし経験値を増やす。
なんて相乗効果でさらにたくさんのアイデアを引き出せるようになるといいな、と思います(^^

普段描かない、子どもがワクワクするようなテーマを投げかけること

これは私が特に意識していることの1つですが、何もテーマを決めずに好きなもの描いていいよ、となるとやっぱりいつもと同じ好きなものを描くんです。
だって、好きなものを描いていいんだからそれはそうなりますよね?(笑

…なので、絵画教室では子どもが普段描かない、ワクワクするテーマを投げかけるようにしています(^^
お〜何だろう面白そう!どんなアイデアで描こうかな?とワクワクして考えられるようなテーマを投げかけると、それをヒントにして自分なりのアイデアを考えだします。

「絵画教室では想像力豊かな絵を描くのはなんで?」というのは、そもそも想像力を発揮するようなテーマで描いているからなんですね。

私が絵画教室で子どもさんたちと接する上で、「うちの子いつも同じものを描いているんです」の答えと当教室での対応はこのような感じになります(^^
ご参考になれば幸いです♪

ここに書くことは、私と違ったご意見を持つお教室や先生に意を唱えるものではありません。
あくまでも今までの経験に基づく個人的な考えですので、ご理解ください。
意見が異なる方は「こういう考えもあるんだなぁ」ということで、そっとページを閉じていただけると幸いです(^^

どうぞよろしくお願いいたします♪

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