教室ノート〜絵や工作が上達するためのヒント&オススメ工作など♪

アクリル絵の具でキャンバスに描く手順

夏休みの宿題や自由研究で絵を提出したい場合、キャンバスに描くのがオススメ!

って、キャンバス押しの私ですが、キャンバスに描くときの手順を書いていなかったので書きたいと思います。

キャンバスとは何か?といった話は

夏休みの自由研究・自由工作に!「アクリル絵の具でキャンバスに描く」

に書いていますので、ご興味あればお読みくださいね(^^

ということで、

絵画教室あとりえ・おーぱるで子どもたちがアクリル絵の具でキャンバスに描くときの手順についてご紹介します♪

1、何を描くか決める

まず最初に

静物画にするか?創作画(想像画)にするか?

決めてもらいます。

静物画の場合と創作画の場合の手順が若干違いますので、最初にどちらか選択します。

以前は隔年で「今年は静物画」「今年は創作画」って私が決めていたのですが、今は子どもたちの希望にまかせています(^^

2、アイデアを決める

静物画の場合はモチーフを自分で選んでセットします。

創作画の場合はどんなテーマで描くか考えて、コピー用紙などの適当な紙にラフスケッチを書いてアイデアをまとめます。


↑コピー用紙に描いたアイデア

3、下描きをします

描く内容が決まったら木炭で下描きをします。

木炭がない場合は濃いめの鉛筆でもいいですが、鉛筆だと消えづらいし、何度も描いたり消したりってしているうちにキャンバスの表面がテカテカしてきて鉛筆が乗らなくなってきます。

子どもたちも木炭がなぜか好きなので、教室では木炭を使っています。

木炭を使うと手や服が真っ黒になることがあるので、汚れてもいい服装で制作してくださいね。

で、木炭を消すのはねり消しです。

木炭を消す時に昔はパンを使っていたんだよ、といった話をすると、

「じゃあなんで先生はパンじゃなくて練り消しなの?」

って聞かれるんですけど、そのわけは

ゴキブリがでるのが嫌だから!

です。


↑木炭で下描きが終わったところ

4、下描きが完成したら、木炭を払い落とす

下描きが完成したら雑巾でキャンバスの表面をはたいて木炭を落とします。

木炭を落とさずにそのまま描くと、絵の具に木炭の粉が混ざって真っ黒になってしまいます。

なので、ちょっとしたことのようですが、この過程は忘れずに。

払い落とすっていうか、結構ゴシゴシしてもすっかり消えてしまうことはありません。

5、アクリル絵の具で着色

アクリル絵の具は乾くと耐水性になるため、何度でも重ね塗りができます。

さらに、ある程度の透明度があるので、重ね塗りすることによって下に塗った色が反映されます。

色を塗り重ねることによって、色付きのフィルムを重ねたような透明感がある混色が可能になります。

なので、1回塗って終わり!じゃなくて、

まず全体に大まかに着色

形をしっかり描きながら塗り重ねる

細部も描き込む

さらに細かいところや陰影を書き込む

と言った感じで、最初大きく、だんだんと繊細に重ねて塗っていくと完成度が上がります。

…なのですが、子どもたちに対してはあれこれ細かく描き方を決めてしまうと、自由度が失われ描くことが楽しくなくなってしまうので、塗り方の説明はしますが結構自由に塗ってもらっています(^^

乾いたら耐水性になって上から描き直せるんだから、塗り方の効果ばかりに気を取られずに自由に塗ればいいかなって思います☆


↑制作途中。どんな仕上がりになるかな?

6、仕上げ

仕上げに保護剤を塗ることで絵の表面を保護するだけでなく、ツヤを出したりツヤ消しにしたりと言った仕上がり感を変えることできます。

でも、無理に保護剤を塗らなくても大丈夫です。

あと、あとりえ・おーぱるでは、額なしで展示する場合を考えてキャンバスの横を塗ります。

ただ、絵が完成してからキャンバスの横を塗るのは結構難しいです。

慎重に塗らないとせっかく描いた絵に汚れをつけてしまったりするので気をつけて塗ってくださいね。

あ、別にキャンバスの横を塗るのは、当教室ではそうしているというだけで、別に塗らなくてもいいんですよ。

展示することを考えて横まで塗っていますが、それこそ夏休みの宿題で学校に持っていく場合なんかは、木材で簡単な額縁を作ってもいいと思います。

ちなみに、私は自分でキャンバスに描くときはキャンバスの横まで絵を描きます。

…って話をしたら、最近はキャンバスの横部分にまで絵を描く子が多くなっています(^^

まとめ

キャンバスで描く手順をまとめると

  • 何を描くか決める
  • 下描きをする
  • 着色をする
  • 仕上げ

と言う感じで、手順的には難しいことはありません

ただ、鉛筆じゃなく木炭で下描きしたり、紙じゃなくてキャンバスに描いたり、子どもたちにとっては普段体験したことがないことなので、「キャンバスに描く」ことは毎年子どもたちが楽しみにしている内容の1つです(^^

じっくり描ける分紙に描くよりも時間はかかるので、夏休みなどの時間がある時にぜひ挑戦してみてください☆

 

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