教室ノート〜絵や工作が上達するためのヒント&オススメ工作など♪
7.122018
水彩絵の具で描く時、子どもが色彩豊かに描くコツ
私が絵画教室で「これをやったら怒るよ!」って子どもたちに言っていることの1つ、
道具や材料を大事にしない
って、怒る機会ないですけどね(^^
…にも関わらず(?)子どもたちに
「もったいないんじゃない?」
って言われることをする場合があります。
その理由はね…
ってことで、「水彩絵の具で描く時、子どもが色彩豊かに描くコツ」です(^^
色彩豊かに描くコツは
え〜、そんなこと?
って思われそうですが(笑
水彩絵の具で着色する時に子どもが色彩豊かに描くコツは
最初からたくさんの色の絵の具をパレットに出しておくこと
です。
「使わないかもしれないなって思っても、12色全部パレットに出してね」
これは、絵画教室に入会してくれて絵の具の使い方の最初の説明の時に必ずします。
混色の仕方とか、色に関するアドバイスは他にもあるのですけど、最初にパレットにたくさんの色を出す習慣がないお子さんの場合は、まずは
最初からたくさんの色の絵の具を出しておく
っていうことをやってみてください。
絵画教室あとりえ・おーぱるでは
- 静物画=絵の具のみで着色
- 生活画=絵の具メイン、場合によっては色鉛筆、クレヨンも使っていい
- 想像画=絵の具、色鉛筆、クレヨン、マーカーなど画材を混合して使う
と言った具合に、描く内容によって使う着色画材の自由度を変えています。
他の着色画材で塗った後に使う場合は、絵の具の塗る部分は少なくなりますので、必然的に使う絵の具の色数も少なくなますが、それでもなるべくたくさんの色を出してもらいます。
人間は子どもだけじゃなくて大人も面倒くさがり?
なんでパレットに最初にたくさんの色を出すのか?
この色は使わないんじゃない?
使わない色出すのもったいなくない?
いろいろな疑問がわくと思います。
あー、あとね、「たくさん色を出したからってたくさんの色を使うとは限らない!そんなことをコツとかいうな!」って思う人もいるかなぁ…。
ホームページに書くといろいろ言われちゃいますからね(^^;
…っていう私の嘆きはほどほどにして(笑
絵画教室をやっていて思うのですが、子どもに限らず大人も、なぜか
7色しか出していないと7色で
5色しか出していないと5色で
描こうとする傾向があります。
で、「もっといろいろな色を使って」っていうと、パレットに出してある5色を無理矢理混色して色を作って塗る子もいます(^^
混色すること自体はいいのですけど、色は混ぜすぎると濁ります。
だから、少ない絵の具で混色して無理矢理色数を増やす、ってことは止めたほうがいいです。
っていうか、いろいろな色を使うって言うのは、ただ色の数さえ増やせばいいってことではありませんよね。
絵の具が余ったらもったいないから最初は使いそうな色だけ出して、使う必要がでてきたらまた追加で出せばいい
って最初は思っても、なぜか、その後出さない…。
大人もそういう傾向あるのですけど、子どもの場合は特に、みんながみんなってわけじゃないですけどかなり多い傾向だと思います。
使わない、って最初に決めつけない
あとね、最初に自分でどういう風に着色しようか考えた時に
あの色とあの色とあの色と…
だからこの色は必要ない、って思うわけですが、
その色が必要ないとは限らない
のです。
思いがけないところに必要になったり、混色に必要になったり、パレットに出しておくとなんだかんだで使います。
でも、パレットに出していないと、あえて後から出してまで使わない…
ってことになったりします。
パレットの絵の具を見ることで「あ、この色使おう」って、触発されるってことはあるのですね。
なので、最初から使わないって決めないで、
- 思わぬ部分に使うかも
- 混色で使うかも
- あとからやっぱり使いたくなるかも
って思ってたくさんの色を出しましょう。
黒は出さない場合にあります
子どもたちが使う絵の具セットはだいたい12色なので、12色全部出しましょう、ということなのですが、指導する先生によっては「黒は出さない」ってこともあると思います。
私が大昔に油絵を習っていた先生も、「黒は無彩色で自然のなかにはない色だから使わない」ってことで、黒は使いませんでした。
なので、子どもたちに指導する先生の中でも「黒は出さない」ってこともあります。
私はどうかって言うと、ケースバイケースですね。
サッカーボールとかぬいぐるみの目とか、人工的なものを描く場合なんかは黒を使う場合もあります。
ただ、紙の毛=黒、って使い方はしません。
みんなの髪の毛はホントに黒?よく見てみて
ってアドバイスします。
その上で、黒と茶色を混ぜて自分の髪色を混色で作るのに黒を使うのはいいと思います。
子どもたちから「ここに黒を使いたいんだけど…」とか「この色を創りたいんだけど黒を混ぜていい?」って相談してくれる場合も多いです。
たくさんの色をちょっとずつ出す
さて、というわけで使うか使わないかわからないけど全部の色の絵の具を出す、わけですが、最終的に使わなかった、って色もでてきます。
なので、最初に出すときは
いろいろな色をちょっとずつ、出しましょう。
最初からたくさん使いそうな色はたくさん出していいですが、使うか使わないかわからない色は最初は少しの量でいいです。
そうすれば子どもたちの
使わなかったらもったいない…
って気持ちも少しは軽減するのでは?(^^
まとめ
とうことで、水彩絵の具で着色する時に子どもが色彩豊かに描くコツは
- 最初からたくさんの色の絵の具をパレットに出しておく
- この色は使わないって最初から決めない
- 黒はケースバイケース
- 各色の量はちょっとずつでいい
あとは混色についても覚えるといいですね。
最初から本人の意図があって少ない色数で描くって言うのはもちろんいいのです。
でも、なぜかいつもちょっと寂しい色彩の絵になっちゃうんだよね、って場合はまずはたくさんの色を見ること、触れること!
って思ってパレットにいろいろな色を出してみてください(^^
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