教室ノート〜絵や工作が上達するためのヒント&オススメ工作など♪
7.102018
夏休みの宿題、自由研究に絵を描く場合に完成度の高い作品を描くには
夏休みの宿題、自由研究で絵を提出したい場合、
- キャンバスなどの普段使わない素材
- 学校の図工では描かないようなテーマ
で描くといいよと言うことと、
作品保護のためと作品の見栄えをアップするために額装しましょう
というご提案をさせていただきました。
↓こちらのページです
夏休みの宿題、自由研究に絵を描きたい場合
今回は、絵を描くときの具体的な内容についてです(^^
簡単に描いた絵はダメ
知人のお子さんの話ですが、小学一年生の初めての夏休み、自由研究で絵を描いて持っていったそうです。
で、それが、普通の画用紙に簡単に描いた絵で、夏休みが終わって学校へ宿題を持っていって他の子の作品と見比べて…
とってもガッカリしてしまったのだそうです。
初めての夏休みだったし、親御さんも本人に任せてしまっていたので、どの程度の完成度の作品を創ればいいのか?わからなかったのでしょうね。
絵がうまいお子さんだっただけに、ショックだったようです。
で、その後何回か夏休みの宿題の指導をさせてもらっているわけですが、2~3年続けて工作をし、昨年自由研究の内容に選んだのは「絵」でした。
※夏休みの宿題などは指導・アドバスはしますが「手は出しません」(^^
本人に、
「学校の先生はなんておっしゃっていたの?絵のサイズとか、画材とか、何か決まりはある?」
って聞いてみたところ、
「簡単に描いたのはダメ」
ということでした。
つまり、工作と違って絵の場合、簡単に終わらそうと思えばいくらでも簡単にできるわけで、
「しっかり時間をかけて描いてね」
ってことかなって思います(^^
簡単に描いた絵、じゃない絵ってどういう絵?
簡単に描いた絵、ってどういうことかって言うと、
- 時間をかけてない
- その場の思いつきで描いている
ように見えちゃう絵、ってことでしょうかね。
小学生低学年くらいだったら、たぶん本人は一生懸命描いたんだと思います!
けど、学校へ持っていってみんなの作品と一緒に展示する場合、やっぱり
一生懸命描いたことが見た人に伝わる見せ方
ってことが必要なんだろうなって思います。
なので、しっかり時間をかけた完成度の高い絵を描くために
- 最初にしっかりアイデアを練る
- 思いつきで描かずに構図を考えて下描きする
- 時間をかけて着色する
という風に取り組んでみました(^^
ちなみに、絵画教室あとりえ・おーぱるでは、夏休みの宿題で絵を描くときはキャンバスに描きます♪
最初にしっかりアイデアを出して計画を考える
大きな工作などをするときもそうですが、絵画教室あとりえ・おーぱるでは、最初に「計画メモ」という計画書を作ってもらいます。
なんで「メモ」なのかっていうと、計画書に過剰に時間をかけないように「メモ」って軽いネーミングにしてみました(笑
「メモは作品が完成したらいらなくなるんだから、時間をかけて作らなくていいよ。
自分だけがわかる描き方でいいから、自分の考えを簡単に書き出してね」
って、言っております。
でないとね、みんな真面目なので、すっごく立派な計画書を作って制作の時間が足りなくなる…って事態になってしまう子がでるからです(^^
- 自分はどういう絵を描きたいのか?
- 静物画なのか?想像で描くのか?
- 静物だったらモチーフは何にするのか?
- 想像だったらテーマは何にするのか?
最初にしっかりアイデアを出して計画を考えましょう。
思いつきで描かずに構図を考えて下描きする
描くものは決まった!
ってことで、すぐに絵の具を出さないで!
まずは構図を考えて下絵を描きましょう(^^
実際に制作する紙やキャンバスに描く前に適当な紙に、
どんな構図にしたいのか?
書いてみるといいと思います。
特に、キャンバスじゃなくて画用紙に作品を描く場合は、鉛筆の下書きを何度も描いて消しゴムで消して…
って繰り返していつうちに紙がボロボロになってしまいます。
本番の紙に描きながら構図を考えないで、最初に構図を決めてから描きはじめた方がいいです。
で、どんな風に描きたいのか、内容や構図が決まったら下描き開始です。
時間をかけて着色する
キャンバスにアクリル絵の具で描くときは、一度塗っただけではなくて何度も塗り重ねができます。
また、最初に描いたようすが気に入らなければ、上から描き直したり違う色を塗り直したりできます。
なので、1回さっと塗って「できた!」ではなくて、じっくり着色してもらいます。
1回塗ったくらいだと下描きの木炭の線が見えちゃう場合もあるので、何度も塗り重ねたり、塗り直したり、気に入らない部分を描き直したり…
と言ったことをしていると、かなり描き込んだ絵になってきます。
学校の宿題ですから、私が手を出すってことはしませんが、例えば、ここはディティールまでしっかり描いた方がいいよ、とか、第三者から作品を見た口頭のアドバイスはさせてもらいます。
この時に
最初の計画にこだわることはありません。
最初に計画計画って言っていたのに矛盾するようですが、描いているうちにどんどん新しいアイデアがでるってことはよくあることなのです。
なので、描き始める前に計画を立てることは大事なのですが、描いているうちにもっといいアイデアが出たら、計画にこだわらずにどんどんアイデアを積み重ねましょう。
キャンバスじゃなくて紙に描く場合は、そうそう何度も描き直せないわけですが、もしも
もっといいアイデアが出た
思ったようにできなかったから修正したい
っていうような場合は、思い切って新しい紙に描き直すといいと思います(^^
大切な作品は保護して提出しましょう
と言った感じで絵が完成したら…
キャンバスの場合は丈夫なのでそのままでもいいですし、簡単な額を手作りして額装してもいいと思います。
紙に描いた場合は、ぜひ簡単なものでもいいので額装してくださいね。
額を作る部分はノコギリやカナヅチを使うので、大人が手伝ってもいい部分なのではないかな、と思います。
ということで、みなさん!
夏休みの宿題、自由研究、がんばってね〜!
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