教室ノート〜絵や工作が上達するためのヒント&オススメ工作など♪
4.142018
小学生が使う不透明水彩絵具の濃度と使いやすい筆は…
小学生が使う水彩絵具は、不透明水彩絵具です。
絵画教室で水彩絵具を使う時に、最初に子どもたちに説明することの1つが、
絵具液の濃度=絵具と混ぜる水の量
のこと。
この、絵の具液の濃度って絵具の塗りやすさから完成のきれいさまで、かなり大きく影響する要素だと思います。
というわけで、今回は「小学生が使う不透明水彩絵具の濃度と使いやすい筆は」ってことで書いてみたいと思います(^^
ここに書く内容は、私が絵画教室をやっている中で感じたこと、子どもたちに知ってもらうと絵を描くことがもっと好きになるのではないかな、って思ったことなどを書いております。
いろいろな考えの方がいらっしゃると思いますが、違う考えの方を否定する内容ではありません。
自分とは違う意見を不快に感じる方は、そっとページを閉じてくださいね(^^
不透明水彩絵具の特徴
小学生が使う不透明水彩絵具は、顔料とアラビアガムを混ぜ合わせてできていますが、顔料の粒子が(透明水彩と比べて)大きく、粘度が高い絵具です。 絵具のチューブから出したばかりの水を混ぜていない状態だと、ネト〜っとして、そのままでは使いづらいです。
不透明水彩絵具の使い方の特徴としては
・混ぜる水の量が少ないと、強い発色でべとっとしているので、適度な量の水を混ぜて使います。
・白いところには白い絵具を塗ります(透明水彩絵具の場合は紙の白を生かします)
・明るい色を作るには白を混ぜます。
・不透明なので色を重ねても下の色が透けづらいため、暗い色を塗った上から明るい色を塗りすることもできます。
などがあります。
不透明水彩絵具と混ぜる適度な水の量とは
不透明水彩絵具は、チューブから出したままだとベト〜っとしているので、パレットで適度な両飲み水と混ぜて使います。
で、この水の量ですが、
水が少なすぎるとベトベトして絵具の伸びが悪く塗りづらい
水が少なすぎて絵具液が濃すぎると、下描きの鉛筆線が生かせない
水の量が多すぎると水っぽくて物足りない仕上がりになる
ので、ちょうど良い量の水を混ぜることが大切です。
この「ちょうど良い水の量」ですが、使っていく中で「このくらいの濃度だと滑らかに塗れるな」って実感としてわかってくることでもありますが、最初に子どもたちに説明する時には
マヨネーズだと濃すぎる
ジュースみたいだと薄すぎる
飲むヨーグルトくらい
って説明しています(^^
あとは、描いているものによって多少水の量を調節します。
不透明水彩絵具に合う筆は
濃過ぎてべとべとではない、水が多過ぎない、ちょうど良い濃度の絵の具液で塗るのがきれいに塗れるコツでもあるのですが、何度もちょうど良い水の量を説明してわかっているはずなのに、いつも絵の具液の水の量が多過ぎて絵が水っぽい薄い仕上がりになってしまう…
と言う場合、筆に問題がある場合が多いです。
不透明水彩絵具は粘度が強い絵具なので、コシが弱くてふにゃふにゃの筆だととっても扱いづらいのです。
飲むヨーグルトくらいの濃度にしても、筆がふにゃふにゃだと絵の具液の粘度に筆が負けてしまうと言うか、うまく塗れないため、どうしても水が多目の薄い絵の具液になってしまうんですね。
なので、小学生が不透明水彩絵具を使うときの筆は
コシが強くてしっかりして筆先が揃っている
筆を選びましょう。
フニャッてる筆だとめっちゃ塗りづらくて、でも、使っている本人はその筆しか使ったことないと、なんで自分の絵が水っぽくなっちゃうのか?わからないんですよね。
まとめ
ということで、「小学生が使う不透明水彩絵具の濃度と使いやすい筆は」をまとめると
・不透明水彩絵具はちょうど良い量の水を混ぜることが大切
・白いところには白い絵具を塗る、明るい色を作るには白を混ぜる
・暗い色を塗った上から明るい色を塗りすることができる
・コシが強くて筆先が揃っている筆を使う
適切な絵の具液の濃度って最初は子どもたちにわかりづらいことでもありますが、やっぱりちょうど良い濃度の絵の具液だと滑らかに塗れて塗りやすい上に、きれいに塗れます。
これって、不透明水彩絵具を使うコツの1つなんじゃないかな、って思います。
また、同じように描いても、使いやすい道具か?使いにくい道具か?によって、完成度に違いがでます。
ぜひ参考にしてみてくださいね(^^
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