教室ノート〜絵や工作が上達するためのヒント&オススメ工作など♪
9.122018
「夏休みの思い出」「運動会」「遠足」など、自分が体験したことや生活のようすを描く時のポイントは
運動会の絵とか遠足に行ったこと夏休みの思い出など、子どもたちが実際に体験したことを絵に描くことって、学校の図工の時間でもあるのではないかと思います。
今回は絵画教室あとりえ・おーぱるで
「夏休みの思い出など、自分が体験したことや生活のようすを描く時」
に、子どもたちに解説するポイントについて書いてみたいと思います(^^
当教室ではこういう風にアドバイスしていますよって話で、学校や他教室とは違う場合があります。
一般論ってわけではありませんのでご理解のほどお願いいたしますm( _ _ )m
でも、学校でこういったテーマで描くときに制作がスムーズに進まないお子さんには、何かの参考になるんじゃないかな…って思います(^^
生活のようすを描くとは
絵画教室あとりえ・おーぱるでは絵画の分野としては
- よく見て描く(静物画、人物など)
- 生活画
- 想像画
の3つの分野に分けて内容を考えています。
運動会のことや旅行の思い出、自分の生活のようす、実際に体験したことを絵に描くことは当教室では「生活画」と言う風に分類しています。
※「生活画」って呼んでいるのは当教室に置いての分類で、一般的な名称というわけではありません。
物を見て描く写生画は静物や人物を見て描きます。
想像画は自分で想像した世界を描きます。
で、生活画は自分が生活の中で体験したことを「思い出して描く」ことになります。
この「思い出して描く」っていうのが案外難しかったりするのですね。
生活のようすを描く時に気をつけたいポイント
当教室で子どもたちに生活のようすなど、自分の実体験を思い出して描く内容の時に注意してもらうポイントは
- 自分+家族、友達、おじいちゃんおばあちゃん、親戚、などなど、人物を描く
- 人物を体の動きまでしっかり描く
- まわりのようすも描く
- 細かいところも描く
で、この要素を入れて描くには
- どういう場面なのか
- 誰が出てくるのか
- 何をしているのか
- どういう構図で描くのか
最初にしっかり考えること。
この「最初に考える」っていうのはポイントの1つかなって思います。
ちなみに、年齢や絵画教室に通っている年数によって指導の内容は変わります。
初めて描く子や1年生さんにはまずは「生活のようすを描く」ってことを体験してもらうこと、そして、楽しんで描くことが大事かな〜って思います(^^
スムーズに制作するためにはどうしたらいいの?
年齢によって指導の内容は変わるわけですが、全体へのアドバイスとしては、スムーズに制作するためには下記のようなアドバイスをしています。
- 描きやすい場面を選ぶこと
- 完成した絵を大まかにでも想像する
- 最初に計画を立て構図を考える
- 細部の正確さにこだわりすぎない
描きやすい場面を選ぶこと
夏休みの思い出を描くからって、「夏休みの思い出の中のベストワンを選ばなくては!」と悩む必要はありません(^^
描き始めてから、
背景はどうしよう??
って、困るお子さんって結構いて、まわりのようすはどうだったの?って聞くと
まわりには何もなかった
覚えていない
なんて答えが返ってきます。
何もないってことはないと思うんだけど(笑
すごく楽しかった思い出でも、まわりのようすや出来事を良く覚えていて描きやすい場面であるか?っていうのはまた別だったりするのですね。
家族で楽しく遊んだ!でも、まわりのようすは描きたいのに覚えていない…
ならば、まわりのようすまで描きやすい思い出を選んでもいいと思うのです。
そのためには…
↓
完成した絵を大まかにでも想像する
絵にしやすい場面と絵にし難い場面があるとして、どういう思い出が絵にしやすいのかな?って考えるには、最初に絵の完成図を大まかにでも想像できるといいですね。
人物は誰で、何をしているところで、まわりのようすはどんなで…
って、最初に頭の中で想像できると、描き始めてから途中で行き詰まるってことはないですよね。
そのためには…
↓
最初に計画を立て構図を考える
完成図を大まかに想像したら、画用紙に下描きをします。
その時に、いきなり細部から描き始めずに、まずは構図を決めましょう。
構図がまとまらない場合は、画用紙に描く前に適当な紙に簡単にラフスケッチを描いてみましょう。
そして、構図が決まったらいよいよ描き始めるわけですが、その時に気をつけることは…
↓
細部の正確さにこだわりすぎない!
生活画は思い出して描く、わけですが、その際に真面目に取り組むお子さんほど陥る罠(?)として、細部にこだわってしまって進まない、ってことがあります。
過去の体験を思い出して描くんですけど、思い出せないこともあるわけです(笑
あの時来ていた服、まわりにいたその他大勢の人々のようす、まわりの建物がどんなだったか…
そんなこと細かく覚えている人はいません。
もう、私なんか夕べのご飯だって覚えていないのに!
でも、
「先生、その日着ていた服の柄が思い出せません」
なんて相談してくる子もいるのです。
すごく真面目でエラい!
でもね、ちょっと心をラフにしてみよう。
誰だって何日何週間も前のことを隅から隅まで覚えている人なんていないのです。
なので、最初に
「何を着ていたかとかまわりのようすとか、実際の通りに描かなくては、と悩むことはありません。絵を見た人に、自分がどんな体験をしてどんな気持ちだったのか、楽しかったなら楽しかったようすが伝わる絵だったらいいんです。着ていた服とか、まわりのようすとかは、絵を描く大事な部分ではないので、自分がこんな感じだったなって言うイメージで描けばいいんですよ」
と、ひとこと言っておくと、スムーズに制作しやすくなるのではないかなって思います(^^
まとめ
生活のようすを描く時に絵画教室あとりえ・おーぱるで意識してもらいたいポイントは
- 自分 +家族、友達、おじいちゃんおばあちゃん、親戚、などなど、人物を描く
- 人物を体の動きまでしっかり描く
- まわりのようすも描く
- 細かいところも描く
上記の要素を取り入れて描くためには
- どういう場面なのか
- 誰が出てくるのか
- 何をしているのか
- どういう構図で描くのか
最初にしっかり考えること!
が大事なのではないかと思います。
で、スムーズに描くためのポイントとしてはは
- 描きやすい場面を選ぶこと
- 完成した絵を大まかにでも想像する
- 最初に計画を立て構図を考える
- 細部の正確さにこだわりすぎない
大人だったら
「この場面は絵にするのが難しいからこっちの場面を描こう」
とか、
「覚えていない部分は想像で補って描こう」
なんて言う風に臨機応変に考える場面も、子どもの場合はそこがスムーズに描けない原因になったりします。
細部まで描くことで生活のようすは伝わりやすい絵になるし絵の完成度は上がるのだけど、「細部が正確かどうか」は絵で表現する主たる目的ではない
ってことを最初に伝えて、制作途中で行き詰まらないようにアドバイスしておくとスムーズに完成させやすくなると思います。
そして、生活画を描くってどういうものか理解し完成させるって体験を積むことで、自分の制作にどんどん自信がついて自由に描けるようになっていくのではないでしょうか。
楽しかった思い出は楽しい気持ちで描けるといいですね(^^
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