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教室ノート〜絵や工作が上達するためのヒント&オススメ工作など♪
3.222016
鉛筆のHBとかBとか2Bって何のこと?子どもが絵を描く時におすすめの鉛筆の濃さ。
鉛筆と言えば一番なじみがある画材、小さい頃から使って来たわけですが、HBとかBの意味ってご存知ですか?
今回は「鉛筆のHBとかBとか2Bって何のこと?子どもにおすすめの鉛筆の濃さ。」についてです♪
鉛筆に表記されているアルファベットと数字の意味
鉛筆の上の方に表記されている数字とアルファベットの意味…。
HBより2Bの方が濃いなあ、とか、使用感的にわかると思いますけれど、鉛筆のアルファベットは芯の硬さや濃さを表しています。
H =hard(鉛の芯部分が硬い=紙に芯がつきづらいため薄く書けます)
B =black(芯部分が柔らかい=たくさん芯が紙につくため濃く書けます)
F =firm(HとBの真ん中の硬さです)
Fって言うのはHBとHの間の濃さですが、あまり売っているのを見かけないような気がします。
この表記の方法は、ロンドンにあるブルックマンっていう鉛筆製造業者が、「B」と「H」で濃さを表記した鉛筆を作ったのが始まりだと言うことです。
このブルックマンという業者が決めた表記の基準が、
B =画家が求める濃い鉛筆のグループ
H =製図者が好む硬い鉛筆のグループ
ってことだそうなので、つまりは、絵を描くときはBグループから、ってことになりますね。
鉛筆の濃さの段階
鉛筆は芯の濃さによってHとBのグループにわかれ、さらにそれぞれアルファベットの前に数字の表記もされています。
2H、2B、4B、といった具合。
この数字は、Hは数が増えれば増えるほど薄く、Bは数が増えればどんどんと濃くなっていきます。
薄い(芯が硬い)← 中間 →濃い(芯が太く柔らかい)
10H←……←4H←3H←2H←H←HB← F →B→2B→3B→4B→……→10B
芯が硬いHタイプの数が大きくなると、着色が薄くシャープな線が書けますが、力を入れて書くと紙に跡がついてしまったり。
芯が柔らかく濃いBタイプの数が大きくなると、濃い線が書けますが手や紙が鉛の粉で汚れる場合もあります。
子どもが絵を描く時におすすめの鉛筆の濃さは
小学生が使うのに向いていると言われている鉛筆の濃さは、学校によって違いはあると思いますが、
低学年→2B〜B
中学年→B〜HB
高学年→HB
あたりが一般的なようです。
とはいえ、この基準は学校で勉強する場合。
では、絵を描くときはどれくらいの濃さが良いのでしょうか?
当教室では、主に2Bを使っています。
これは「子どもだから」という理由だけではなくて、使っている絵の具が不透明水彩だからです。
不透明水彩は粘度が高く、しっかりした濃度の絵の具液で塗った方が向いている絵の具です。
その場合、鉛筆の下描き、輪郭線もしっかりした力強い線で描いた方がよいので、2Bを主に使っています。
特に年少のお子さんは手の力が弱くしっかりした線を描けない場合もありますので、2B程度の濃い鉛筆のほうが使いやすいです。
逆に、筆圧が強くて紙を汚してしまいがちな子の場合や、紙芝居や絵本作りなど紙がこすれる頻度が高い作品の場合はBやHBを使う場合もあります。
クレヨンや色鉛筆を使う場合も、輪郭線を生かした描き方をする場合はBや2Bの濃い鉛筆を使用します。
ちなみに、当教室で用意している鉛筆の濃さは、2H、H、HB、B、2B、4B、6Bです。
教室の鉛筆立てに入ってはいますが、2HとHは芯が硬く着色も薄いですから子どもたちは使いません。
主に私が「透明水彩」(不透明水彩じゃなくて)を使う時に使用しています(^^
4B、6Bは以前に学校でデッサンのテストがあるから練習したいって中学生用に用意したのですが…、
そういえばあんまり使ってないかも(^^;
まとめ
「鉛筆のHBとかBとか2Bって何のこと?子どもにおすすめの鉛筆の濃さ。」をまとめると
- HやB、また、その前につく数字は鉛筆の芯の硬さや濃さを表す。
- Hの数が大きくなるほど芯が硬くて薄い、Bの数が大きくなるほど芯が柔らかく濃い
- 子どもが使う不透明水彩絵の具にはBや2Bのしっかりした濃さの鉛筆が良い
ということになります。
いろいろな濃さや硬さがある鉛筆、親しみやすく安価で素晴らしい画材ですね!
使用するお子さんの年代、お子さんの筆圧、使用する絵の具や描きたいもの、使う画材によって、鉛筆の種類も選んでみると良いと思います(^^
子どもたちが伸び伸び描いた鉛筆の線はそれだけで美しいものです☆
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