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教室ノート〜絵や工作が上達するためのヒント&オススメ工作など♪
5.162019
子どもたちの創作絵本「ハッピーラブ」
絵画教室あとりえ・おーぱるでは、毎年オリジナル絵本作りに取り組んでいます。
絵画教室に長く通ってくれて高学年にもなってくると、だんだん制作する物も大人っぽいものに憧れてきたりします。
今回ご紹介する絵本は、実は同じ主人公たちで展開する物語の2作目。
ミフちゃんという女の子と男子4人(タフ、ソフ、ラウ、カウ)のラブコメディ…って感じの物語です。
3作目は登場人物(?)たちも成長し、ラブ度が高い(笑
お姫様抱っこととか、おでこに♡…とかねぇ。
なんか書き起こしてて照れる〜〜!
HAPPY LOVE
タフ「ミフ〜、起きろー」
ガチャ
タフ「あーま〜たベッドから落っこちてる。ほーら、起きろって」
ミフ「ん〜」
タフ「たっくもう、起きろって」
気持ち良さそうに寝ているミフ。
タフ「ふー、たっく、しょうがねぇなー」
お姫様抱っこでベッドに戻す。
なんだか嬉しそうなミフ(笑顔)
タフ「おやすみ姫様」
おでこに…
カウ「タフー、ちょっと」
タフ、かぁぁぁぁ(赤面)(何してんだ、オレ)
カウ「タフー?」
タフ「あぁ、今行く」
ドアを開け振り返り
カウ「タフー!」
タフ「すぐ行きます!」
ガチャ
お久しぶり?初めまして?
どっちでもいいや!
おはようございます!ミフです!
今、誰か起こしにきたと思ったんだけど…。
気のせいかな?まぁいいや!
でも口になんかふれたような?
なんかいいにおいする〜!!
あ、そうだ、今日はソフが帰って来るんだ!
あぁやばっ!手伝わなくちゃ!
怒られちゃう!って、カウ怒ってない?
ラウ「ミフー、早く起きなさい!手伝って」
(いつもはタフがブーブーうるさいのにどうしたんだろう?)
このにおいは?チーズケーキだ!
ラウかな、すごいおいしいんだよ!
スイーツ系なんでも作れるから、よく一緒に作って教えてもらってるんだ!
カウは何でもOKで!
タフは…あいつには負けたくない…なんて言ってるけど。
私たちはいつも5人だったんだけど、ソフがなんだか知らんが留学してる…。
よくわからん。
だから4人一緒に暮らしてるんだ〜。
多分ソフも一緒に暮らすと思う!
暮らしてる理由?
みんなの親がめちゃくちゃ忙しいのー!
親もみんな幼なじみだったりするから、めっちゃ仲がいい。
〈人物紹介〉
タフ=なんかいつも言い争ってる?そんなことないけど…
ラウ=いつもやさしい。マジで怒ると恐怖…怖いかも。お兄ちゃんって感じ。
カウ=兄貴系って感じ。怒ると怖い。
ソフ=留学よくわからん。兄様?
やばっ、ラウが怒ってる!早く行かなきゃ!
ラウ「早く降りて来ようね〜、ミフ」
ミフ「す、すみません…、お許しを」
タフ「まぁまぁ、許してやれよ。ミフも反省してるんだから」
カウ「あれ〜めずらしいなぁ〜、タフが味方するなんて」
タフ「うせっ」
ラウ「3人ともだまろうか〜」
ミフ「すみませんでした…」
カウ「ホントに落ち着けよ」
ラウが3人を説教中…
ミフ「ラウどうしたのかな?いつもよりひどいけど」
タフ「それがさっきさぁ」
カウ「ソフから電話があって」
タフ「それにラウが出て…」
〜ソフからの電話〜
ソフ「あ、もしもし」
ラウ「あ、ソフ?今日何時くらいにつきそうなん?」
ソフ「それがさぁ〜、今、女の子たちにつかまっちゃったの。だから帰り遅くなるかもしれん」
…後ろで波の音。
ラウ「ちょっと待って、今どこ?」
ソフ「どこってハワイ☆」
ラウ「何故に?」
ソフ「何故ってそれは……。オレ様だから、かな?」
ラウ「……」
ソフ「お、怒った?おこちゃった?」
ラウ「おこっちゃった?じゃな〜い!!お前は何なんだよー?遊んでないで早く帰ってこい」
ソフ「す、すいませーん」
ガチャ
プープープー
ミフ「そんなことが」
タフ「あいつもバカだよなぁ〜」
ソフ「で、いつ帰ってくんの?」
カウ「2人とも手伝え!ラウをおさめろ〜」
タフ、ソフ「はいっ!」
ソフ「でもどうやって?」
カウ「どうにかして!!」
……
カウ「やっと(頭が)冷えた…」
ラウ「でさー、ソフはどこで留学してたの?」
3人「はぁー?」
カウ「お前、知らなかったん?」
タフ「マジで言うとる?」
カウ「あ、そうだ。こいつ飛び立つ時寝坊して半分寝てた」
タフ「あーそうそう、それでオレらがささえてたんだよねー」
3人「カナダ!」
ミフ「ふーん、なんで?」
タフ「おい!」
カウ「マジでわからん?」
ラウ「マジで」
ミフ「うん。遊びにいったの?あっわかった!」
カウ、タフ「・・・?」
ミフ「何だっけ?」
タフ「バカか?」
ラウ「あいつの夢は?」
ミフ「あ、考古学者!!」
カウ「そう!正解」
ミフ「で、カナダ…!で、いつ帰ってくんのー」
ピンポーン
オハヨー
GOOD MORNING!
ミフ「みんなー!どうしたのー?」
タフ「ミフー、誰だソフかー?」
(ドアを開けると友だちのユウ、ユフ、ノホ、マホがいる)
ユウ「おまえらん家、あいかわらずすごいなー」
タフ「おまえら!朝っぱらからどうした?」
ユウ「いや〜、今日ソフが帰ってくるって聞いたんだけど?」
マウ「それでみんなで遊びにきたんだけど、大丈夫?」
ミフ「全然大丈夫だけど…。そのためにこんな朝早く起きたの?」
タフ「だって今、6時30分だぜ…」
ユウ「そう、そのために起こされたと言うわけだ」
ミフ「すみませんが、何時くらいに連絡来ましたか?」
ユウ、ユフ、ノホ、マホ「5時!」
ミフ「すみませんでした〜!!
ユウ「ぜんぜん、そのおかげで4人でこれたけどな」
ミフ「ごめんねー!それでソフなんだけど…」
タフ「まだ帰ってきてないんだわ。とりあえず上がって」
カウ「お前ら、こんな朝早くから…、もしかしてソフ?」
ノホ「YESそうでございます。あ〜、眠い。ミフー、部屋化してー」
マフ「あー、私も〜。それと、タウ、ラウ、カウ。ミフも借りるね」
ミフ「えっ?」
タフ「は、はぁ〜?」
ラウ「別にいいけど」
カウ「どうぞどうぞ」
ミフ「なんで?!」
マフ「当たり前でしょ!ミフの部屋なんだからね」
ミフ「なんか怖いんですけど…」
ノホ「いーからいーから」
ミフは手を取られて連れて行かれてしまった…。
タフ「行ってしまった…」
ユフ「女って怖え〜。オレも眠い。タフ、ちょっとこい」
タフ「は!?」
ユフ「いいからー」
タフ「わかったよー」
タフも連れて行かれた…。
ユウ「残された」
カウ「じゃあ、手伝ってくれ!」
ユウ「OK!」
ラウ「よろー」
ユウ「で、ソフはいつ頃帰ってくんの?」
ラウ「さあ?」
ユウ「ね〜、2人はどうなのよー?」
ラウ、カウ「何が?」
ユウ「ミフ!」
ユウ「恋愛的にだよ」
ラウ「ん〜」
カウ「守秘義務で」
ユウ「なんのだよ〜」
ラウ「じゃあオレも〜」
ユウ「おい!まぁ、無理には聞かないわ。でも相談しろよ!」
ラウ「ユウ〜」
ユウ「なんだよ!」
カウ「かわいいヤツめ」
ミフの部屋…。
ノホ「それで?」
ミフ「なにが?」
マフ「タフたち」
ミフ「何も?あ、でも朝タフのようすがおかしかったけど。それと、誰かが起こしにきたと思って起きたら、おでこになんか触れた気がした、とか?」
ノホ「ふ〜ん」
マフ「てか、タフたちかわいそーなんだけど」
ミフ「何が?」
ノホ「何でもありません!」
マフ「まぁ、がんばりな!」
タフの部屋。
ユフ「何した?」
タフ「何って何?」
ユフ「さっきから様子が変だけど」
タフ「そんなことないが」
ユフ「ほら、そっぽ向いてる。ウソヘタ過ぎ、そして赤い。そして…おい!」
ユフ「まぁいいや、話してくれよ!」
タフ「あぁよ」
ユフ「がんばれ」
(おーい、オレは?)←忘れられているソフの心の声
ドンマイ
(終わり)
小学2年生から絵画教室に通ってくれて、この絵本を制作した当時6年生。
高学年になってからみんなの憧れのお姉さん的存在で、制作物も大人っぽくておしゃれなテイストを目指していました(^^
この絵本もと〜ってもおしゃれな表紙、中面もページごとにアイデアを変えて、本人の好きな世界観がよく表現されていますね!
それにしても今回は、ミフ、タフ、ソフ、ラウ、カウ、という主要人物のほかに、家を訪ねてくる友だちも加わって、しかも会話ばっかりで書き起こし大変だったよ〜!
4人の男子に思われながらも気がついていない天然なミフ、そして男子たち、ミフと男子たちを応援するそれぞれの友だちが繰り広げる、留学していたソフをむかえる朝のドタバタ劇。
男子たちに守られ思われているミフちゃん、羨ましいな(笑
きっとこの絵本の作者もこういう少女マンガっぽい展開に憧れる年齢なのでしょうね。
自分が憧れる世界を表現できるって素敵ですよね!
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