教室ノート〜絵や工作が上達するためのヒント&オススメ工作など♪
5.62018
絵が上手になる構図の知識
絵画教室あとりえ おーぱるでは、絵画の分野のカリキュラムは
・よく見て描く…写生画
・生活の様子を描く…生活画
・想像の世界を描く…想像画
という、主に3つの分野に分けて取り入れています。
写生って言うと外の風景を描く「スケッチ」を思い浮かべますが、
「写生=実物・実景を見てありのままに写し取ること」
ですので、静物画含む、何かを見て描くテーマは写生画って読んでいます。
で、想像画のときは結構自由気ままに描いてもらうときもありますが、写生画や生活画のときは
「最初に構図を決めたほうがいいよ」
ってアドバイスします。
が!
小学生にそのまま話すと
「先生〜、こうずって何〜?」
ってことになります(笑
ということで今回は「絵が上手になる構図の知識」というテーマでお送りします(^^
構図とは
表現の要素を組み合わせて効果を出す手段。
転じて、画面の中の配置を示す言葉。
一般的には、画面の中に対象をどう入れるかということと受け止められている場合が多いが、そういう風に理解していると、入れ方の規則を憶えればいいと考えてしまいがちである。
構図は、作者が意図したことを形に置き換えていく上で決められた、形の組み合わせのことであり、定番とはまったく異なる配置や組み合わせが大きな効果を生むこともある。
Weblio 辞書(情報提供/美術用語辞典・横浜美術学院)より抜粋
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ってことですが、難しいですね(^^;
子どもたちに説明するときは
何をどこにどれくらいの大きさで画用紙に描くか、最初に自分で決めてから描き始めよう
って言う風に言っています。
なぜ構図を決めた方がいいの?
子どもが静物画を描く場合
「画用紙に大きく描いてね」
と事前に説明していても、最初に構図を決めないでいきなりぬいぐるみの顔から描き始め…
だいぶ描き進んでから
「先生、こんなに小さくなっちゃった!」
「こんな端っこに描いちゃった!」
「紙が余っちゃった!」
ってことになることがあります。
っていうか、事前に構図の説明をしないで描いてもらうと、結構な確立でこうなります(笑
生活画のときなんかも同様で、画用紙の真ん中に自分と家族をこじんまりと描いて、さてまわりはどうしよう??
なんてことになったりします。
なので、絵を描き始める前に
「自分が何をどういう風に描きたいのか」
「何をどこに、どれくらいの大きさで描くのか」
描き進めるための目安を決めた方が、自分が描きたい絵を描くことができます。
構図の決め方
何をどれくらいの大きさで、どこに描くのか?
自分はどういう風に描きたいのか?
最初に決めた方がいいよ〜、ってことはわかったけれど…
「表現の要素を組み合わせて効果を出すにはどうしたらいいか」
なんて考えても難しいので、絵画教室あとりえ・おーぱるでのやり方としては
- 静物画などの時には、描き始める前に何をどれくらいの大きさで描くのか、消しゴムで消さなくてもいいくらいの鉛筆の薄い線で、目安の線を描く
- 画用紙に描く前に、適当な紙にどういう風に描きたいか、ラフスケッチを描く
という2つのやり方で対応しています。
子どもたちも、行き当たりばったりで描くよりも、最初にある程度構図を決めた方が思ったような作品に描ける、って言うのがわかってくるので、
「先生、アイデア描く紙ちょうだい」
って、自分から言い出して、構図を決めてから描いたりしています(^^
構図は頭で考えるだけではなくて、他の紙に描くのでもいいし、画用紙にうっすら線を引いてみるでもいいし、実際に視覚的に明確にした方がその後の制作がしやすいと思います。
まとめ
ということで「構図って何?」をまとめると
- 構図とは「何をどこにどれくらいの大きさで画用紙に描くか、最初に自分で決めること」
- 行き当たりばったりで描くよりも、構図を決めてから描いた方が自分が思った通りの作品に描ける
ということですので、絵を描く上で「構図」ってとっても大事です。
幼児のうちなんかは思うがままに描くのでいいし、小学生でもテーマによっては自由気侭に描いてもらうときもあるんですけれどね。
子どもたちも「こういう絵を描きたい」って自分のイメージが明確になってくると、「構図」って言葉は知らなくても、自然と「何をどこにどれくらいの大きさで画用紙に描こうか?」って、事前にちゃんと考えています(^^
で、それを頭の中だけではなくて、実際に視覚的に形にしてみるといいですね。
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